れものほん日記

気ままに本を読む日常のつぶやき。

【経験談】HSPで苦しんだ過去があるけれど、1冊の本で救われた。

本との出合いで私がHSPと気付けて前向きになれた

私は1冊の本に出合い、私自身がHSPだと気付いたこと、

読書を通して、HSPでよかったと思えるようになった理由を、

私自身の経験等を踏まえてお話ししていきたいと思います。

 

 

HSPとは?

ハイリー・センシティブ・パーソン/Highly Sensitive Person

視覚や聴覚などの感覚が敏感で、刺激を受けやすいという特性を生まれつき持っている人のこと

 

HSPの特徴

HSPの特徴は沢山ありますが、

今回は私自身強く感じている特徴5つを挙げようと思います。

・深く物事を考える

友人や家族にも、「考えすぎ」とよく言われます。

よく考えて行動するので、ミスは少ないですが、他の人と比べ、時間が掛かることが多いです。

・五感が鋭い

人によって異なりますが、私は視覚・聴覚・触覚が特に鋭いと感じています。

聴く気もないのに、視る気もないのに、情報として入ってきます。

例えば、店内がそこそこ騒がしい雰囲気のお店でも、

「別の席の人、大きい声ではないけど、喧嘩してる」など気付くこともしばしば。

・他人の気分に左右される

「この人は、今日不機嫌そうだな。関わりたくないよ・・・」

「つまらなさそうにしてる。誘っちゃまずかったかな?」

本人に直接言われたわけでもないのに、他の人がどう思っているか想像し、自分のせいなのか、どうすればいいかと考えてしまい、かなり疲れてしまいます。

・すぐにびっくりする

これは説明するまでもないですね(笑)

本当にちょっとした出来事でビックリします。

・空腹になると、気分が悪くなる

空腹になると、私はイライラしてしまうことが多いです。

かといって、イライラを他の方にぶつける事ができないので、

それにまたイライラして、だんだん気分も悪くなってしまいます

空腹対策に、私はグミを常備しています。

 

HSPと気付いた1本の動画と1冊の本

その本との出合いは、カップルYouTuberの「ともかほチャンネル」のかほちゃんが

自分自身のことについてあげている動画を視聴したのがきっかけです。

元々かほちゃんと私ってなんか似てるな〜と思いから、ずっと観ていました。

初め、サムネイルを見て、なんかの病気!?と思って見てみたら・・・

全然違い、むしろ自分も共感できるもので、私ももしかして同じHSP?と思い、

この動画で紹介されていた本をすぐ買いに行きました。

その本がこちらです。

「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本【武田 友紀】

 

この本を読んで、私はHSP(繊細さん)だと確信しました。

ようやく、長い迷路から抜け出せた。

そんな気分になりました。

「なんだ。自分はダメなんかじゃない。」

初めて、自分でそう思えた瞬間でした。

 

HSPで苦しんだ過去

ここで、私が1番苦しんだ過去について少し触れたいと思います。

 

中学卒業後、看護学校入学

中学卒業と同時に私は看護の道に進みました。

五年一貫教育で、最短の20歳で看護師になれる学校に入学しました。

この道を選んだ理由は、

「母からのすすめ」「経済的に母を支えたい」「安定した職業に就きたい」

という理由で、

私がやりたい!

と思っていない状態で、進路を決めていました。

今思えば、この進路選択は間違っていたと思いますが、

幼い私は決めてしまったのです。

 

臨地実習で地獄を味わう

看護学校に入学して2年目、病院での臨地実習が始まります。

特に看護の勉強は苦ではなく、むしろ楽しく、

テストなどは細かいところまでやらないと不安になってしまう方だったので、

成績は上位をキープしていました。

これも、今思えばHSPだったのもあるのかなと思います。

臨地実習では、患者様を受け持たせていただき、その方のケアをし、記録を書く。

そのような感じです。これがまあ大変です。

何をしていいかわからない状態ですが、指導者の看護師さんからご指導いただきながら、実習を進めていきました。

この実習が私にとってこれがとても苦痛でした。

 

苦痛になってしまった理由

※「→」はHSPの私にとって苦痛と感じたことを書いています。

看護学校の先生から頂いた助言と

 指導者の看護師さんから頂いた助言の挟み撃ち。

 →五感が鋭いHSPの私にとっては、先生や看護師さんの感情も感じ取れ、

  ストレスになっていました。

・膨大な量の記録を精神的・身体的に疲れた後に記入。

 更に、その日の言われたことを復習や自己学習。

 →慢性的な寝不足。

  睡眠時間が人より必要なHSPの私にとっては心を休める時間がなく、

  とてもしんどい気持ちになったのを今でも覚えています。

・患者様の感情が自分にも入ってきて、感情が揺さぶられる。

 →上記の通り、五感が鋭いため、患者様が今どう思っているか、なんとなく

  想像できてしまい、悲しい気持ちになってしまったり、

  「あ、今話しかけてほしくないんだろうな」なども感じ取ってしまい、

  時間を置いてから訪室しようと考えると、

  「患者様と信頼関係を築くためにはコミュニケーションが必要だから、

  患者様のところへ行ってきなさい」と言われ、

  行かざる終えない状態で行くのもしばしばあり、

  私にとっては、とても苦痛でした。

・実習班のリーダーだった

 →私は辞めるまでの実習全てリーダーという班をまとめる役職がありました。

  私の学校では、成績で決めているようでした。

  班をまとめるのはとても大変です。特に、HSPの私は大変でした。

  私の班はどの実習の時も、班員の仲が悪く、私の苦手なタイプしかいなかったのです。

  「この子とは組みたくない」とかザラにありました。

  リーダーの私に全て話してくるので、その対処がとてもストレスでした。

  教員に3年の実習の前に、リーダーはやめてほしい・どうしても合わない

  苦手なタイプの子がいたので、せめて離してほしいと伝えましたが、聞いてもらえず。

  「看護師になったら、こんなことずっとあるのかな」と思うと、

  かなり苦痛でした。

 

苦痛と戦った4年間。最後の年で退学。

そんな苦しみを味わいながら、4年間頑張ってきました。

何度も自分のココロに嘘をつき、後少しだから、後少しだからとやってきました。

しかし、騙し騙しやっていたココロがついに悲鳴を上げ、

4年目の臨地実習の際に、

PTSD心的外傷後ストレス障害

となり、退学することになりました。

 

一時は休学することを考えましたが、その時は看護をやっていく未来が見えず、

退学という決断をしました。

 

看護のことが嫌いになったわけではないのに退学をする。

これは、結構ココロにダメージを食らいました。

でも、それ以上に看護から離れないと壊れてしまうと思い、退学しました。

 

退学したら楽になるかというと、そういうわけではありませんでした。

「こんなことで(学校を)辞めてしまった自分はダメな人間だ」

こう思うようになりました。

この考えは、社会人になってもずっとまとわりつくものでした。

 

1本の動画と1冊の本に出合って変わった考え

上記でお話した通り、

私は1本の動画から1冊の本に出合い、心が救われました。

 

・私はダメ人間ではなく、人一倍気になってしまう気質なんだ。

・これは病気でもなんでもない。生まれつきのことなんだ。

HSPの人にとっては、周りの環境も大切なんだ。

と考えが変わりました。

 

今まで、看護を辞めたのは自分の未熟さだと思っていましたが、

それだけではなかった。

周りの環境も原因のひとつだと感じました。

 

それに気がついた時、私はかなり悔しかったです。

看護嫌いじゃないのに辞めたから。

SOSを教員に話していたのに。

 

正直、私が看護学生の時はHSPのことについてはあまり知られておらず、

教員もわがまま言っているだけだ・社会にいけばそんな人とも関わらないといけない

と思い、対応してくれなかったのかなと思います。

 

ただ、苦手なことをひとつでも省いてくれたら?

私は今頃看護師として働いていたかもしれません。

そう思うととても悔しい気持ちになりました。

 

その気持ちと同時に、私全然ダメじゃなかった。頑張れる人間なんだ!

前向きになることができ、いつの日に開いたかわからないココロの穴が塞がる

そんな気持ちになりました。

 

本当に読んでよかった。

ココロからそう思います。